HAMA MAIL
HAMA-JIN interview 12

up date 2007年6月
内容は発行当時のものです。
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渡辺 美里(わたなべ みさと)さん

<プロフィール>

京都府生まれ。
1985年にシングル『I'm Free』でデビュー。1986年には、ドラマの主題歌にもなった『My Revolution』が大ヒット。同年から西武スタジアムでのコンサートを20年間続けてきた。『恋したっていいじゃない』『夏が来た!』など、数々の代表作がある。
詳細は、www.misatowatanabe.com



渡辺美里さん interview



「私の大切な夏を横浜で!」


一昨年、西武スタジアム(現・グッドウィルドーム)での20年連続ライヴに一区切り。21年目となる昨年は場所を替えて山中湖でライヴを行い、成功を収めました。そして、22年目の今年の夏は“横浜”でのライヴに意欲を見せる渡辺美里さん。これまで思い出と、これからについてインタビューしてみました。


HAMA MAIL編集部(以下HM):これまでの西武スタジアムでのライヴの思い出と、昨年の山中湖ライヴを振り返ると?

美里さん:デビュー翌年から西武スタジアムでコンサートをやらせて頂いていましたので、私の中で夏と言えば“日本の夏”っていう蚊取り線香よりも先にスタジアムの夏というのが当たり前になっていましたね。
夏生まれということもあって、この季節にやるコンサートというのが、とっても好き。常に夏に向けてクレッシェンドしていくような生活サイクルで、毎年違う夏を体験させてもらいました。20年という大きな一区切りをつけた後に、「さぁどうしようかな」と思っていたら、たまたま山中湖シアターひびきでこけら落とし(※)をするということでお話を頂きました。スタジアムの神様がジェラシーを起こさない場所と考えた時に、日本一の富士山がある麓だったら大丈夫かな?と思って。でも西武スタジアムの時は8月にライヴをやっていたので、7月22日の“美里祭り2006!in 山中湖”を終えた後、しばらくはこんなに家にいていいのかな?って、ちょっと変な感じでした。夏のライヴは8月にやるというのが体の中にしみこんでいたので…。でもその分、夏の高校野球を楽しめました(笑)。

HM:「うたの木」というライヴをされていますよね?

美里さん:「うたの木」は、「旅」や「オーケストラ」など、色々なコンセプトを立てて、よりコンセプショナルなコンサートをしてみようというもの。スタジアムという大きな場所でコンサートをやらせて頂いたり、山中湖や今年の“横浜”といった夏の大きなイベント。その他にニューアルバムのコンセプトで全国を回るホールコンサートがあったり。でも、まだまだ音楽には色んな伝え方があって、歌(声)を軸として、ピアノとギターだけであったり、フルオーケストラとコラボレーションしたり、アコースティックだったり。今年の1月には、与謝野晶子の「みだれ髪」を朗読してくれないかというお話を頂いて、言葉(詩)と歌を同じ場所で伝えていくという事が、自分の中でどこに当てはまるのかと考えた時に、日本語の持つ面白さとか、与謝野晶子の世界観を自分の音楽と融合させて届けるには「うたの木」というジャンルなら成立するかもと思ってやらせて頂きました。

HM:「うたの木」で今後やってみたいことは?

美里さん:(音楽の)ジャンルを越えて色々やってみたいです。JAZZやラテン音楽とかも挑戦してみたいですね。海外へ行くと様々な音楽に触れて、刺激を受けて帰ってくるんです。朗読のような〈静〉とラテンのような〈動〉というものが音楽の中で、どうコラボレーションできるか追求して行けたらと思います。

HM:7月4日にリリースされるニューアルバムは、どんな内容なのでしょうか?

美里さん:『ココロ銀河』というタイトルなのですが、ココロって内なるもの、銀河って広がるものですよね。何かを誰かに伝えたいというような熱い気持ちや、その裏側にある孤独とか、自分のココロの中に起こる物語を『ココロ銀河』という言葉にして綴ってみたんです。この言葉によって気持ちがクッと持ち上がるヒントとなるように作ったつもりです。これって私の気持ちを代弁してくれている!って思う歌があれば嬉しいと思うし、曲のフレーズが頭の中に残っていて、ふっとしたときに、あっそうだ!と思えるようなアルバムになったかなと思っています。

HM:美里さんの曲は、歌を聞いている人の身近に起こりうる事が歌詩に表れている感じがします

美里さん:ドラマのワンクールごとに気持ちを変えて行けるほど起用じゃないし、スピーディに出会うこともない。恋愛だけじゃなくて、ダメな自分の時も含めて自分が素敵に生きたいという時の人のココロを幅広く書けたかなと思っています。不器用ながらも一生懸命頑張っている人に、ぜひ聞いて欲しいアルバムですね。

HM:今年は“横浜”でのライヴですが、美里さんの“横浜”のイメージは?

美里さん:私は、20年ほど前、FMヨコハマ開局と同時に番組をやらせて頂いていました。開局前の試験放送の時にスタートしたのですが、まだ音楽の世界もわからない19歳のころに毎週横浜に通っていたので、青春の毎週の1ページを、常に“横浜”と共に過ごしました。『My Revolution』という曲が「セーラー服通り」というドラマのテーマ曲だったんです。そのドラマが金曜日の夜8時にやっていたのですが、ラジオ番組が夜10時から生放送だったので、このドラマはいつも“横浜”で見ていました。リクエストハガキを選びながら見ていたので、みなさんが「あのドラマの主題歌でしたよね」って言って下さいますが、私にとってドラマの印象よりも“横浜”のスタジオでハガキを選んでいる時に聞いていた曲という印象が強いんです。

HM:『サマータイムブルース』の歌詩で“第三京浜”が出てきますよね?

美里さん:これは、メロディに合わせて歌詩を考えたら「ダイサンケイヒン」だったんです。「コウシュウカイドウ」ではなかったんです(笑)。メロディの持つ言葉のリズムというのがあって、すこ〜んと“横浜”に向かってひらけていく第三京浜の道が良いかなと思ってできた曲です。

HM:「横浜美里祭り Cosmic Night 2007」の内容は?

美里さん:内容はヒミツですが、夏祭りなので全身で楽しんで頂けるような感じです。浴衣でも良いけど、男性はちょっとアゴ割れ気味のトラボルタみたいな気分で来て頂けると良いかと(笑)。“横浜”ならではの演出と新港埠頭ならではの選曲になると思います。HAMA MAILを片手に色々なところを巡って、コンサートで盛り上がって、その後お腹がすくと思うのでお食事をして。丸一日を“横浜”で満喫して帰って頂けたらと思いますね。


HM:昨年は山中湖、今年は“横浜”。今後ライヴをやってみたい場所は?

美里さん:やらせて頂けるのであれば“横浜”で連続してということもあるかもしれませんね。みなさんの《ノリ》次第かな〜(笑)。学生時代にラグビー部のマネージャーをやっていて、秩父宮ラグビー場と国立競技場に毎週通っていたので、そういうところでも出来たら良いな〜と思っています。

HM:美里さんにとって歌とは?

美里さん:歌と言うかコンサートは、一番自分らしく居られる場所。歌うことによって、ココロが開放される気がします。

HM:では美里祭りの意気込みとファンへのメッセージを

美里さん:“横浜”といえばティンエイジャー時代の思い出の場所。私が音楽を始めた時に色々な刺激を受けたり、気持ちが揺れ動いた時期に、いつも“横浜”にいたので、そこに帰るとちょっと甘酸っぱい気持ちになるというのが“横浜”の印象なんです。巡り巡って大事な夏を“横浜”でやれるというのは、すごく嬉しい事なので、ぜひともキラキラの“横浜”で「横浜美里祭り Cosmic Night 2007」を堪能して下さい!

※こけら落とし=新築または改築した劇場の初興行 





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